【パンと、ワインのおいしい関係。】vol.03
カイアロッサ/イタリア トスカーナ州

CAIAROSSA カイアロッサ

カイアロッサとは

トスカーナ州のティレニア海を見下ろすリパルベッラの丘陵地に位置する、鮮やかな赤色のワイナリー’CAIAROSSA’。このワイナリーは 1998 年にベルギー人が設立しましたが、2004年、この土地の素晴らしさに魅せられた、エリック・アルバダ・イエルヘルスマがこのワイナリーを所有することとなりました。イエルヘルスマ氏は、ボルドーの名高いシャトー・ジスクールおよび、シャトー・デュ・テルトルのオーナーであるオランダ人実業家です。
イエルヘルスマ氏は、愛するこの土地にオアシスのようなワイナリーを建て、「フランスにもイタリアにも存在しないワインを造ろう」と考え、このボルドー、トスカーナ、ローヌなどの11種類の品種をビオディナミ農法で栽培しました。
栽培、醸造はビオディナミを取り入れています。畑では自然農法に基づき、自然な物質を使用して除虫や畑の手入れを行っています。標高250m、かつては海であったミネラル豊富なさまざまな地質に14ヘクタールの畑を所有しています。土地に適した11種類のぷどうが栽培され、モザイクのように植えられています。
醸造は最新の技術とビオディナミを取り入れ、丹念に行われています。1つの品種を3つの異なるクローンから栽培し、クローン毎に収穫・醸造・熟成を行います。熟成した後に2・3週間かけて毎年ブレンド比率を決定しています。品種が補い合う形で非常に高品質のワインを造り出しています。
世界的にもその名が広まっているカイアロッサ。自然に基づいた伝統的な思想と現代の思想が融合する、新しい、モダンなスタイルのスーパータスカンとして注目を浴びています。

土地と気候

トスカーナ州ピサ県ヴァル・ディ・チェチーナ地区のリパルベッラに位置する。ティレニア海岸から50kmほど内陸に入ったところである。
気候は、この地区を流れる川とティレニア海の影響を強く受けており、東(海側)から風が吹き、夜は気温が激しく低くなる。非常に典型的地中海気候で、春と冬の降水量が多く、夏と初秋は暑く乾燥している。気温は年間をとおして7〜24度、平均気温は15度。平均年間降水量は800mm。

11の品種を栽培する畑

39ha 所有、うち14haがぶどう畑。標高150〜250m。西向き、ティレニア海向きの畑。
北向きの急斜面の畑ではオリーヴを栽培している。
1998年の初めからこの土地の研究がおこなわれ、緻密な地質学的分析から、そのポテンシャルの高さが認識されるようになった。標高が低めの土地(標高150〜200m)では石灰質粘土質土壌、より高い土地(標高200〜250m)では鉄を含む砂質土壌で、14haの畑に12種類の異なる土壌の区画が造られた。
その土地の特徴にあった品種をそれぞれ栽培し、現在では11の品種を栽培している。それらは、サンジョヴェーゼ、メルロー、カベルネフラン、カベルネソーヴィニョン、プティ・ヴェルドー、シラー、グルナッシュ、ムールヴードル、シャルドネ、ヴィオニエそしてプティ・マンサン である。

なぜビオディナミ農法か

ビオディナミ農法の基本原理と、カイアロッサの哲学が同じであることから、ビオディナミ農法を取り入れている。それは、人と農業は、環境、畑、地球そして宇宙と強い関係をもっているということ。
ビオディナミ農法の基本理念は、「生きるものは生きているものが必要!(what lives,needs what is alive!)」であり、自然そのものから導き出された伝統的な方法を用いて自然を管理するということである。
カイアロッサでは、除草剤、殺虫剤、化学肥料は一切使用せず、その代わりにプレパラシオン(シュタイナー推奨の500と501)を用いている。畑での作業は月の満ち欠けに基づいて行われ、土壌の管理と作業は非常に厳密に行われている。農薬の使用は制限されており、銅は有機認定団体(bio/CE)が認める量の25%以下とし、その他に硫黄およぴ植物性調合剤として、イラクサ、柳、カモミール、ツクシを抽出したものを使用し、ぶどうの木の自然な抵抗力を高めている。肥料は自社の堆肥を用いている。
自然で調和のとれたエコ・システムこそがぶどう栽培に最適であり、それが最高のぶどうの実をつけ、最高のワインを造りだすのである。
● 年間生産量:70,000〜80,000本

CAIAROSSA BIANCO カイアロッサ・ビアンコ

タイプ
ヴィンテージ 2016年
アルコール度 12.5%
品種 ヴィオニエ(65%) シャルドネ(35%)
醸造・熟成 8月末に手摘みで収穫後すぐに圧搾し、大樽、バリック、ステンレスタンクにて天然酵母を用いて発酵、1月まで週に1~3回澱を混ぜながらマセラシオンを行う。品種毎にバリック、トノー樽で翌7月まで熟成。その後、セメントタンクでブレンドし、さらに2ヶ月熟成。

輝きのある麦わら色〜金色。パパイヤ、マンゴー、バイナップルなどのトロピカルフルーツ、百花蜜、白い花など、非常に豊かな香り、そして口の中でもその香りが繰り返される。口当たりはとてもまろやかで心地よい。マロラクティック発酵によるまろやかでしっかりとした骨格がある。とても繊細に樽のニュアンスを感じる。余韻にミネラルを感じ、長く心地よく続く。

PERGOLAIA ペルゴライア

タイプ
ヴィンテージ 2014年
アルコール度 13%
品種 サンジョヴェーゼ(88%) カベルネ・ソーヴィニョン(8%) メルロー(4%)
醸造・熟成 醸造:最初の数日は低温マセラシオンを行い、15〜25日間、マセラシオンを行う。50hlのオークの大構と小さなセメントタンクにて、自然酵母のみ用い発酵。ルモンージュは、7-10日間は1日2回、その後の3日間は1日1回う。マロラクティック発酵は熟成中の大樽とセメントタンクにて行われる。
熟成:品種毎に熟成を行う。新樽は一切使用しない。2〜3年使用のバリックと15-25hlの大樽を使用。熟成期間は12-16ヶ月間熟成。その後セメントタンクで熟成。収穫から約2年後に瓶詰。

トスカーナの伝統を大切に、サンジョヴェーゼがこのブレンドの主役となって、しっかりとしたブーケ、魅惑的なボディとやわらかなタンニン、素晴らしい深みのある味わいを造り出している。

カイアロッサ・ビアンコ、ペルゴライアと赤白泡ワインがセットになった【ワイン販売開始記念】6本セットを11月・12月だけの特別価格(18,000円+税/セット)で販売中てす。
カイアロッサ・ビアンコ、ペルゴライア以外のワインの情報はこちらをご覧ください。

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【スペルト ルヴァン】×カイアロッサ・ビアンコ

カイアロッサ・ビアンコには、粉の配合の半分はスペルト全粒粉が占め、風味が濃厚で噛みしめると麦本来の甘みが広がる【スペルト ルヴァン】がおすすめです。
スペルト小麦は、古代エジプトや古代ローマ時代からパンの原料だったという原種穀物のひとつ。
現在では健康食材としても有用され、たんぱく質(アミノ酸)、ビタミンBなど必須栄養素、食物繊維を多く含んでいます。

価格:1,600円+税/個
お取り扱い:世田谷本店、オンラインショップ

【パーネ トスカーノ】×ペルゴライア

ペルゴライアには、イタリア、トスカーナ地方で作られる粉、水、酵母だけで作る伝統的な【パーネ トスカーノ】がおすすめです。
塩が一切入っていないパンで、粉にこだわり、3種の酵母を使うなどシニフィアン シニフィエオリジナル。

価格:1,200円+税/個
お取り扱い:世田谷本店、オンラインショップ