【パンと、ワインのおいしい関係。】vol.01
ジョノー・ロバン ／フランス　シャンパーニュ地方

人口わずか100名程度、39haほどの小さな村です。
場所はコート・ド・ブランの延長線上、コート・ド・セザンヌの10km北に位置しており、連なるプティ・モラン渓谷が白色の泥灰土や小石が混じった粘土一石灰質の優れた土壌をもたらしています。
栽培される品種がこの地域の独自性を物語っています。黒ブドウのピノ・ムニエ種はシャンパーニュ地方の生産地区全域では3割ほどのエリアでしか生産されていませんが、この村ではその生産区域は地域全体の70%以上を占めています。
ピノ・ムニエは栽培時期が遅く、春の降霜の影響を受けにくい品種で、渓谷の影響を受け春先に霜が降りるこの地域での栽培に大変適しています。

シリルの強い信念のもと、2005年からオーガニック農法を行い、2010年からはビオディナミ農法を取り入れています。
また1999年には Vignerons Independentsに加盟するなど、レコルタン・マニピュランとして土地や作り手の個性を活かしたシャンパーニュ造りを行っています。シャンパーニュ観光に訪れる個人の愛好家に主に販売しておりましたが、その評価が広まり現在では各国からの引き合いが高まっています。それでも尚、生産本数は年間約5万本と限られている為、フランス現地のレストランで見つけるのは難しいシャンパンです。